前回に引き続き、
約1200年前に唐の時代だった中国から仏教とともに伝わった
全羅南道 長興(チャンフン)の青苔銭茶をご紹介します。
約1200年前の唐の時代、
すでに全国的にお茶を飲む文化が広まっていた中国は蒸した茶葉を搗いて、固めて乾燥させた固形茶の餅茶が主流でした。
広い中国では茶葉そのままよりも固形茶の方が運搬しやすいだろうし、
これにより広く普及したに違いない。
道義禅師が唐から帰国する際にも茶種子だけでなく、
餅茶を持ち帰ったのではと思う。
先日、薬膳Salonのレッスンに中国茶の先生がいらしたとき、
唐の時代の固形茶はちょうど青苔銭茶の大きさだったという貴重なお話を聞きました。
長興に伝わったお茶は独自の製法が確立されて現在の青苔銭茶となる。
何せ、長興は気候、立地ともに茶畑に適していて、
今も良質な野生の茶木が多く散在している地域。
青苔銭の生産農家と農業技術センターを中心に
製品の多様化と高級化も進め、
近年ではお茶の国際大会で金賞や最高金賞も受賞しているそうです。
ちなみに中国茶は、
緑茶、黄色、白茶、青茶、黒茶、紅茶の6つに分類されます。
青苔銭茶は、プーアール茶の言う意味の보이차(ポイチャ)と呼ばれているので、黒茶に分類される発酵茶です。
発酵茶の青苔銭茶にはポリフェノール成分であるカテキンが5〜6%含有
発酵過程でフラボノイド物質が増加
成人病や老化の予防にも良いお茶とのこと。
また、目と頭をすっきりさせて
心を落ち着かせる作用があるので、
長興の一部の小・中・高の学校の給食時に青苔銭茶を提供しているそうです。
学習能力の向上に役立ちそうですね。
ぜひ全羅南道 長興で青苔銭茶と出会ってください❣️
청태전=青苔銭 チョンテジョンと読みます
장흥=長興 チャンフンと読みます
長興はここ↓