韓国は歩けば美味い酒に出逢うのでは…と思うくらい、その土地で造られている伝統酒が数多くある。
清酒、焼酎、マッコリなどの韓国伝統酒
その中でも、マッコリがいちばん好き。
今までの『新開ミヤ子と行く韓流美膳の旅』でも
マッコリの醸造所を訪れたり、
ツアーメンバー全員で명욱先生のもと
マッコリソムリエの団体受験
伝統酒ギャラリーで生薬を使ったお酒だけにフューチャーした薬酒セミナーの受講
また二次会でマッコリバーに行き、
プレミアムマッコリを相当な種類、ツアーメンバーと味わってきました。
今回の釜山ツアー
釜山に来たら、ここは外せないという
歴史あるマッコリ醸造所へご案内しました。
釜山北部の金井山にある山城村で造られる
금정산성막갈리(クンジョンサンソンマッコリ)
=「金井山城マッコリ」
このマッコリに使われる麹には約500年の伝統があるそうです。
そして韓国全土に知られるようになったのには、こんな歴史があります。
1700年代はじめ、
金井山で韓国最大の城壁「金井山城」が築城されていた時、作業員にマッコリが振る舞われていました。
築城後、故郷に帰った作業員たちが金井山で飲んだマッコリの味が忘れらなかったそうです。
きっと、故郷を離れて築城の大変な仕事をする時に、
振舞ってもらった美味しいマッコリは、
さぞかし楽しみであり、
働く活力にもなったことでしょう。
その後、この美味いマッコリの噂は全国に広まっていったそうです。
また、この長い歴史の中には酒税法により麹の取り締まりがあった時代も経ています。
代々、麹作りに従事していた女性たちが、そんな時代も命懸けで麹を守ってきたとのこと。
時には、泣く我が子を置いて麹を持って逃げたこともあったくらい、
生きるために大切な大切な麹だったそう。
1979年に当時の朴大統領より民族酒第一号を許可され、さらに広く知られるマッコリとなりました。
日本のマッコリ好きの方々の中でも釜山と言えば、「金井山城マッコリ」がまず思い浮かぶでしょうから。
そんな山城麹の特徴は、
通常、マッコリの製造に使われる麹は1種類のところ、
麦を原料に黒麹、白麹、黄麹の3種類を使って造られること。
また足で踏んで形成する麹の厚みが、
真ん中は薄く、外側に厚みがあることだそうです。
金井山城土産酒 劉 清吉代表
農林畜産商品部より
大韓民国食品名人第49号に認定されたマッコリ名人
劉 清吉代表 自ら麹部屋に案内してくださり、
昔ながらの麹を見せてくださいました。
麹部屋を見ると気づかれると思いますが、
現在は丸く形成せずに、長方形の麹になったそうです。
(これは麹部屋のスペースを有効活用するため)
ここは温度湿度が管理された関係者以外立ち入り禁止の聖域なので、
扉の外側から見させていただきました。
代々この地でマッコリを造られています。
劉 清吉代表は14代目なので、
伝承系譜はとてもこの額には収まらない家族の歴史です。
金井山城マッコリの歴史を学び
麹のストーリーに感動した後に味わう名人のマッコリ
6度と8度の二種類を試飲させていただきました。
マッコリを飲んだら、すっかりご陽気に~♪
たくさん試飲させていただいて、お持ち帰りまでいただきました。
そして、もちろん
金井山城マッコリ購入~
実は試飲したものは、この日ボトル詰めされたもの。
私は何度も金井山城マッコリを飲んだことがあるのですが、
正直、まったく別ものかと思いました。
やっぱり醸造所に訪れる価値がある
…と強く実感した日でした。
最後は劉 清吉代表を囲んで~♡
金井山城マッコリ
住所:부산광역시 금정구 산성로 453
金井山城マッコリHPはこちら!